福州、●田、泉州、アモイ、漳州の5市の都市ガスへの供給に向けて急ピッチで進められている福建LNG（液化天然ガス）事業。福州市内では9月からの天然ガス供給開始に向け都市ガスユーザーのLNG用への転換が進められている。福建LNGプロジェクトのパイプライン建設を受け持つ中海福建天然気有限公司が明らかにした。

　福建LNG事業はLNGターミナルの●田秀嶼港から、福州、●田、泉州、アモイ、▲州の5都市へパイプラインを敷設して、これら5市と●田、晋江、アモイのガス発電所に天然ガスを供給する。

　現在、各シティゲート、調圧ステーションの基礎工事が完工しており、設備の設置作業も終盤に入っている。パイプライン沿線の5つのステーションもガス供給の条件が備わり、6月から7月にかけて、恵安、泉州、●田では天然ガスへの転換が進められた。また、■清、徳化などへはタンクローリーによってLNGが供給される。

　●田と晋江の天然ガス発電所では設備の設置も部分的に完了し、調整試験が進められているところである。●田天然ガス発電所は9月末、晋江天然ガス発電所は10月末に運転を開始する見込み。アモイの発電所は来年1月に調整試験を開始する。

　中海福建天然気有限公司の担当者によると、大雨などの影響でプロジェクトの進捗は遅れを取っているが、当初の計画通り9月初めに福州市内への天然ガス供給を開始するよう努力が続けられている。

　(中国油気管道網 7月21日)

　●田…草カンムリに「甫」
　▲州…サンズイに「章」
　■清…門ガマエに「虫」