新華社の報道によると、中国・トルクメニスタン天然ガス共同プロジェクトが29日、アム河右岸地区で着工した。中国にとっては、最大の海外天然ガス事業である。

　トルクメニスタン大統領ベルディムハメドフは、中国石油天然ガス公司(CNPC)総経理・蒋潔敏に「トルクメニスタン・アム河右岸探鉱開発許可証」等の文書を手渡し、着工式の席上、天然ガス共同事業の実施とトルクメニスタン−中国天然ガスパイプラインの敷設によって、両国の歴史に新たな1ページが開かれたとし、同パイプラインは、トルクメニスタンに経済発展と雇用機会をもたらすだけでなく、沿線の他の中央アジア諸国にとっても同じように意義が大きく、中央アジア地域の独立、繁栄、友好交流や経済協力を増進すると指摘した。

　今年4月、トルクメニスタンは中国との間で天然ガスパイプライン建設と中国への天然ガス供給で合意し、7月には、CNPCとの間で天然ガス売買契約とアム河右岸の天然ガス分与契約を結んでいる。

　トルクメニスタン−中国天然ガスパイプラインは、中央アジア最大の河川であるアム河河畔を起点に、ウズベキスタン、カザフスタンを経由して、中国の華中、華東、華南地区まで、総延長1万キロメートルに及ぶ。トルクメニスタンは今後30年間、中国に300億m3の天然ガスを供給する。

　（中国油気管道網 8月30日)