国家統計局の8月4日の発表によると、中国経済の対外依存度はすでに60%を超え、一方、上半期には国際石油価格の高騰にもかかわらず国内需要を賄うために石油輸入が一層拡大し、石油対外依存度の上昇が続いた。 国際的なインフレ傾向は主に石油、食糧、鉄鉱石価格を通して中国に伝わる。中国は世界第2位の石油消費国であり、石油対外依存度はすでに50%を超えている。そのため、国際原油価格の暴騰が中国経済に及ぼす影響はますます大きなものになってきた。 資源的制約やと国内の原油と石油製品価格の逆ザヤのため、上半期の中国国内の原油生産量は前年同期比1.7%増の9,432.6万トンに止まった。上半期の伸び率は前年同期に比べ0.1ポイント上がったものの、第1四半期に比べると0.5ポイント低いものとなった。 上半期の中国の原油精製量は1億6,956.3万トン、前年同期比5.2%増となったが、伸び率は前年同期に比し1.2ポイント下がり、第1四半期と比べると2.4ポイント低い。多くの石油製品で生産量の今年上半期の伸び率が第1四半期の伸びを下回った。第2四半期におけるガソリン・灯油・軽油生産量は合計5,060.9万トン、前年同期比3.3%増であったが、第1四半期に比べると生産量は51.5万トン減少し、伸び率は6.9ポイント下がった。また、今年上半期のガソリン・灯油・軽油生産量は合計1億173.3万トン、前年同期比6.7%増となり、うちガソリンと灯油の生産量の伸びは5%足らずに落ちる一方、軽油生産量の伸びは8.6%となった。 下半期の原油生産量は1〜2%の小幅の伸びに止まると予想される。原油純輸入量は引き続き増加するが、増加率は原油輸入にかかる税還付措置が継続されるかどうかによって異なってくる。下半期には操業を開始する製油所があり、また、オリンピックのための石油供給を確保するため、下半期、特に第3四半期の石油製品供給量は比較的大きな伸びを示すだろう。原油精製量、石油製品生産量、ガソリン・灯油・軽油輸入量はいずれも増加するが、増加幅は石油製品還付税措置の継続や国際石油価格の動向によって左右される。 今年の通年の原油の生産量は1億8,960万トン、純輸入量は1億8,020万トンになると予想される。通年の原油対外依存度は今年上半期の48.3%から48.7%に上昇し、石油対外依存度も上半期の51.8%から51.9%に上昇するだろう。 (金融界 8月12日)
国家統計局の8月4日の発表によると、中国経済の対外依存度はすでに60%を超え、一方、上半期には国際石油価格の高騰にもかかわらず国内需要を賄うために石油輸入が一層拡大し、石油対外依存度の上昇が続いた。
国際的なインフレ傾向は主に石油、食糧、鉄鉱石価格を通して中国に伝わる。中国は世界第2位の石油消費国であり、石油対外依存度はすでに50%を超えている。そのため、国際原油価格の暴騰が中国経済に及ぼす影響はますます大きなものになってきた。
資源的制約やと国内の原油と石油製品価格の逆ザヤのため、上半期の中国国内の原油生産量は前年同期比1.7%増の9,432.6万トンに止まった。上半期の伸び率は前年同期に比べ0.1ポイント上がったものの、第1四半期に比べると0.5ポイント低いものとなった。
上半期の中国の原油精製量は1億6,956.3万トン、前年同期比5.2%増となったが、伸び率は前年同期に比し1.2ポイント下がり、第1四半期と比べると2.4ポイント低い。多くの石油製品で生産量の今年上半期の伸び率が第1四半期の伸びを下回った。第2四半期におけるガソリン・灯油・軽油生産量は合計5,060.9万トン、前年同期比3.3%増であったが、第1四半期に比べると生産量は51.5万トン減少し、伸び率は6.9ポイント下がった。また、今年上半期のガソリン・灯油・軽油生産量は合計1億173.3万トン、前年同期比6.7%増となり、うちガソリンと灯油の生産量の伸びは5%足らずに落ちる一方、軽油生産量の伸びは8.6%となった。
下半期の原油生産量は1〜2%の小幅の伸びに止まると予想される。原油純輸入量は引き続き増加するが、増加率は原油輸入にかかる税還付措置が継続されるかどうかによって異なってくる。下半期には操業を開始する製油所があり、また、オリンピックのための石油供給を確保するため、下半期、特に第3四半期の石油製品供給量は比較的大きな伸びを示すだろう。原油精製量、石油製品生産量、ガソリン・灯油・軽油輸入量はいずれも増加するが、増加幅は石油製品還付税措置の継続や国際石油価格の動向によって左右される。
今年の通年の原油の生産量は1億8,960万トン、純輸入量は1億8,020万トンになると予想される。通年の原油対外依存度は今年上半期の48.3%から48.7%に上昇し、石油対外依存度も上半期の51.8%から51.9%に上昇するだろう。
(金融界 8月12日)