中国石油化工集団(SINOPEC)は12日、中石化販売公司の投資建設による陳山石油製品タンク群が完成し操業を開始したと発表した。

　陳山石油製品タンク群は金山上海石化陳山原油タンクエリア内にあり、SINOPECは同地の原油タンクを改造するとともに新規に石油製品タンクを建設した。石油製品タンク群の総容量は33.5万m3(うち新規建設のタンクが17.5万m3)に上る。陳山石油製品タンク群は、上海石化の既存の埠頭を利用して上海石化の石油製品を貯蔵するとともに、完成済みの浙江金嘉湖パイプライン向けに石油製品を輸送することが出来る。

　陳山石油製品タンク群の完成により、青島煉油廠の製品の流通が円滑になり、華東地区、特に浙江省の杭州・嘉興・湖州地区へのガソリン供給状況を緩和する上で効果は大きい。

　石油製品タンクは商用石油備蓄の方式の1つであり、需給の調整や危機への対応に役立つ。中国は、戦略石油備蓄のみならず商用備蓄と民用備蓄をも発展させ、多元的な石油備蓄システムを確立することが必要である。

　（中国能源網 8月13日）