中国広東核電集団は、昨年11月に調印した包括協定に続き、フランス電力公社(EDF)と合弁会社設立に関する合意文書に調印した。今回の合意文書は昨年の包括協定を具体化したもの。両社は合弁で広東省台山の原子力発電所第1期の建設に当たる。

　合弁会社の名称は「広東台山核電合営有限公司」。中国広東核電集団が株式の70％、EDFが30％を占め、合弁期限は50年。

　台山原子力発電所はフランス西北部のフラマンビル(Flamanville)にある原子力発電所と同じ設計になる。昨年11月、中国広東核電集団、フランスのアレバグループ、EDFが総額80億ユーロに上る包括協定に調印していた。中国広東核電とEDFの提携は20年余り前まで遡る。EDFは大亜湾原子力発電所建設に参加したことがあり、また嶺澳原子力発電所第1期、第2期でも両社は技術提携を進めてきた。

　台山原子力発電所は総容量600万kW、2009年の着工を目指している。現在広東省のその他の原子力発電プロジェクトは、嶺澳原子力発電所第2期が2010年の完成を目指して順調に進捗しており、また、陽江、汕尾陸豊では準備作業が進められている。台山も含む4件の原子力発電プロジェクトには合計1,766億元が投じられることになる。

　（第一財経日報 8月13日）