中国の石油製品輸入量が8月に入ってから激減していると報道されている中、その報道を裏付けるように、中国石油化工(SINOPEC)の幹部は19日、中国国内の燃料不足もすでに収まったため、SINOPECはガソリンと軽油の輸入を一時停止すると表明した。 同幹部は、SINOPECは最早他の製油所から石油製品を購入する必要も、また輸入する必要もなくなったとしたが、市場動向に変化が生じた場合はガソリンと軽油の輸入を再開する可能性もあることを示唆した。なお、同幹部は、輸入は一時停止したものの、国内の小型製油所向けに石油製品生産用の原油を供給することを停止したわけではないと述べた。 また、同幹部はSINOPECの石油製品輸入量がすでに激減していることを認めたが、輸入を完全に停止するかどうかについては、国内の需給や在庫状況を見守る必要があるとし、8月はガソリン消費のオンシーズンであるが、軽油消費はオフシーズンに当たるため、石油製品の輸入はガソリンが主になる見通しであるとした。 なお、税関統計によると、中国の7月期の石油製品輸入量は、軽油97万トン、ガソリン60.61万トンに上り、うちSINOPECによる輸入が半分以上を占めた。7月期の輸入量が大きく、国内の在庫がますます増加しているため、8月と9月の輸入需要は抑えられる見通しである。 (上海証券報 8月20日)
中国の石油製品輸入量が8月に入ってから激減していると報道されている中、その報道を裏付けるように、中国石油化工(SINOPEC)の幹部は19日、中国国内の燃料不足もすでに収まったため、SINOPECはガソリンと軽油の輸入を一時停止すると表明した。
同幹部は、SINOPECは最早他の製油所から石油製品を購入する必要も、また輸入する必要もなくなったとしたが、市場動向に変化が生じた場合はガソリンと軽油の輸入を再開する可能性もあることを示唆した。なお、同幹部は、輸入は一時停止したものの、国内の小型製油所向けに石油製品生産用の原油を供給することを停止したわけではないと述べた。
また、同幹部はSINOPECの石油製品輸入量がすでに激減していることを認めたが、輸入を完全に停止するかどうかについては、国内の需給や在庫状況を見守る必要があるとし、8月はガソリン消費のオンシーズンであるが、軽油消費はオフシーズンに当たるため、石油製品の輸入はガソリンが主になる見通しであるとした。
なお、税関統計によると、中国の7月期の石油製品輸入量は、軽油97万トン、ガソリン60.61万トンに上り、うちSINOPECによる輸入が半分以上を占めた。7月期の輸入量が大きく、国内の在庫がますます増加しているため、8月と9月の輸入需要は抑えられる見通しである。
(上海証券報 8月20日)