商務部は26日、2009年度の非国営貿易企業の石油製品輸入許可の申請条件、割当や申請手続を発表したが、その申請条件のうち、銀行から企業に対する与信額の要件を昨年の倍に当たる2,000万ドル以上に引き上げた。

　石油製品輸入許可申請条件には、その他に、輸出入経営資格を有すること、資本金5,000万元以上であること、1万トン級以上の石油製品輸入埠頭、石油製品パイプライン、専用鉄道路線の所有権又は使用権を有すること、5万m3以上の石油製品タンクの所有権又は使用権を有すること、銀行からの信用ランクがA以上であること等がある。

　一方、2008年度の申請条件では、企業の石油製品備蓄量が経営量の15％以上であることが要件とされていたが、2009年度の申請条件からその要件ははずされている。この制限が今回撤廃されたことは申請条件緩和を意味していると言える。国内の石油製品需要が増加し、石油製品の輸入需要も拡大する中で、今回の撤廃措置は供給を確保し国内の需要を賄う上で有効である。

　なお、2009年の非国営貿易企業の石油製品輸入許可量は、2008年に比べ60万トン増えて1,125万トンになった。

　（上海証券報 8月27日）