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アジア
【石炭】

アジア地域の石炭需要が急拡大 今後3年は毎年8〜10%価格上昇 (07/09/03)
2007/9/3
アジア【石炭】

 アジア地域の石炭需要が急速に拡大し、石炭価格も高騰を開始している。

 アジアの発電所のほぼ3分の2は石炭火力発電所であり、しかもほとんど1日置きに新しい火力発電所が運転を開始している。一方、旧発電所はコストを引き下げるため、石油から石炭への転換を進めている。

 DBS Vickersの香港駐在アナリストHelen Wang氏は、アジア地域、特に中国の石炭需要はかつてない旺盛を示しているとし、石炭需要の拡大を推し進めている要因として、経済成長、繁栄するマーケット、発電所や鉄鋼工場の新規建設、石油価格の高騰の他、代替エネルギーへの転換が困難であることを挙げている。

 中国の石炭消費量はすでに欧州、日本、米国の合計を上回っている。中国の石炭生産量は2001年以降75%増加したものの、かつての世界最大の石炭輸出国から今では純輸入国に転じた。

 この3年、アジアの石炭価格は2倍に上昇した。今後3年間、たとえ供給が増え、経済成長が鈍化したとしても、石炭価格は毎年8〜10%のペースで上昇するとアナリストは予測している。また、中国煤炭運販協会は、2010年末に中国では1億トンの石炭が不足すると予想している。

 (中国煤炭資源網 9月3日)