市場への石油製品供給が相対的に安定し、在庫が充足する中、中国石油化工(SINOPEC)は先頃9月のガソリン・軽油輸入を減らすことを明らかにしていたが、さらに、生産量を減らすとの計画までも浮上した。

　減産計画は敏感な問題であり、SINOPECは未だ対外的に公表していないが、SINOPEC筋によると、SINOPEC内部では減産による価格維持の構想まで飛び出している。一方、天津石化、安慶石化、茂名石化など、9月に予定されているSINOPEC系工場の検査・修理計画が増える見込みであり、そのため、9月の生産量にも影響が及ぶことは避けられない。

　易貨資訊の市場アナリストによると、2大国有石油大手が石油製品の輸入を拡大していたため、現在、国内の在庫は多くなっており、もし今後、国際石油価格の異常な高騰が続かない場合、国内の石油製品供給は安定するが、しかし、9月に輸入停止や減産が行なわれた場合、消費のピークの到来に伴って石油製品卸売市場にターニングポイントが生じる可能性もある。

　（新京報 9月1日）