ロシアのリア・ノーボスチ通信9月9日イルクーツク発によると、中国石油天然ガス集団(CNPC)の高級幹部は8日、イルクーツクで開かれた東シベリア経済フォーラムにおいて、CNPCが先頃ロシアに対し天然ガス売買交渉を加速するよう提案していたことを明らかにした。

　ロシアのガスプロムとCNPCは2006年に、ロシアから中国への天然ガス供給に関する合意文書に調印している。ガスプロムによると、輸送ルートについてのFS(可能性調査)は間もなく完了する。双方はすでに投資問題について討議を開始するよう決定しており、ビジネス交渉もすでに開始されているとのこと。

　なお、前出のCNPC幹部は、政府間協定を締結してESPOパイプライン(東シベリア−太平洋パイプライン)から中国への67kmの支線を敷設することを同社はすでに提案していると述べた。なお、ロシアのパイプラインオペレーターであるトランスネフチとCNPCが調印した合意文書によると、支線の建設に要する費用は中国側が提供することになっている。

　当初、ESPOパイプライン本線の第1ブロックは今年12月に試運転を開始する予定であったが、2009年末頃に延期になっている。

　（中国石化新聞網 9月10日）