中国海関（税関）総署は10日、今年1〜8月の貿易統計を発表した。

　中国の1〜8月の貿易総額は1兆7,233.8億ドル、前年同期比25.7％増となった。うち輸出は9,376.9億ドル、22.4％増、輸入は7,856.9億ドル、30％増。1〜8月の累計貿易黒字は1,519.9億ドル、前年同期比6.2％減となった。

　8月期の貿易総額は2,410.5億ドル、前年同月比22％増、うち輸出は1,348.7億ドル、21.1％増、輸入は1,061.8億ドル、23.1％増となった。

1〜８月の一般貿易総額は8,400.7億ドル、前年同期比36.2％もの急増を示した。うち輸出は48.5％増で、伸び率は前年同期に比べ23.3ポイントの上昇となった。輸入は23.1％増。同期の加工貿易の伸びは減速した。加工貿易総額は7,026.8億ドル、前年同期比14.6％増。加工貿易の輸出は16.2％増、輸入は11.8％増。

　1〜8月の貿易相手国ランキングでは、EUが第1位で、対EU輸出入総額は2,833.2億ドル、前年同期比26.9％増となった。第2位は米国。対米輸出入総額は前年同期比13.3％増の2,197億ドルとなったが、伸び率は3.1ポイント下がった。第3位は日本で、1〜8月の対日輸出入総額は前年同期比18.4％増の1,780.7億ドル。因みにインドは中国の貿易相手国第9位で、1〜8月の対印輸出入総額は378.6億ドル、前年同期比59.1％もの上昇となった。対インド貿易の伸び率は貿易相手国上位10ヵ国の中でトップである。

　地区別の1〜8月の輸出入額では、広東省は4,513.4億ドルで依然首位であるが、伸び率は13.4％に下がっている。江蘇省は2,664.1億ドル、前年同期比21％増、上海市は2,176.5億ドル、21.6％増。北京市は1,894.8億ドルで、伸び率は前年同期よりも39ポイント高い56.3％。以上の４省・直轄市で中国の貿易総額の65.3％を占めた。

　主要輸出商品の中では、機械電気製品の輸出が大きな伸びを示し、1〜8月の輸出額は前年同期比24.7％増の5,386.5億ドルとなった。一方、伝統的大口輸出商品のうち、衣類輸出額は750.3億ドルで、伸び率は2.6％に落ちた。また、プラスチック製品の輸出は前年同期比0.1％の微増に止まった。

　1〜8月の工業製品輸入は5,264.4億ドル、前年同期比16.5％増。うち、機械電気製品の輸入が3,650.2億ドル、17％増、化学製品関連が842億ドル、20.6％増、自動車28.2万台、45.2％増。

　（中国海関総署ウェブサイト 9月10日）