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【省エネ・環境】

重慶能源集団 炭層ガス総合利用事業でCDM (08/09/12)
2008/9/16
中国【省エネ・環境】

 国連CDM事業第三者認証機関であるDet Norske VeritasCertification Ltd(DNV)が先頃、重慶能源集団の坑内ガス回収状況や民生用への利用状況について調査を行ない、これにより、重慶能源の炭層ガス(坑内ガス)総合利用CDMプロジェクトも国際認証の段階に進んだ。重慶能源集団は西南地区における主要石炭生産拠点であり、石炭年産量はほぼ3,000万トンに上る。

 重慶の炭鉱は高濃度ガス坑井が多く、坑内ガス資源は豊かである。重慶市は高濃度ガス坑井の全てに安全監視システムを設置し、坑井の半分についてはオンライン化を進めるなど炭鉱の安全生産システムの改造に力を入れて、炭鉱の安全操業を高め、炭鉱ガス事故を減らすとともに、坑内ガス回収利用対策でも大きな成果を上げている。2007年の重慶の坑内ガス回収量は、2005年に比べ48%多い3.35億m3、利用量は同44%増の2.47億m3に上っている。特に、重慶能源集団の坑内ガス利用対策は急速に進展し、回収した坑内ガスを周辺地区10万世帯や工商業ユーザーに供給している。また、坑内ガスを利用する発電所の建設も進んでおり、例えば松藻公司が完成させた坑内ガス発電所は30基に上る。

 (中国安全生産網 9月12日)