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【石油・天然ガス】

香港発電所への天然ガス供給をめぐってエクソンモービルとCNOOCが角逐 香港初のLNG輸入ターミナル建設なるか (08/10/23)
2008/10/29
中国【石油・天然ガス】

 香港龍鼓灘発電所への将来の天然ガス供給をめぐって、中国海洋石油(CNOOC)、BP陣営と、一方、中電ホールディングス、エクソンモービル陣営が角逐している。

 龍鼓灘発電所の株式の60%はエクソンモービルが保有し、残りは中電ホールディングスが保有している。現在、同発電所向けの天然ガスは、CNOOCとBPの共同開発による崖城31-1ガス田から供給されている。しかし、中電ホールディングスは、同ガス田は2010年頃には枯渇すると見ており、同社はコストの高いLNGの輸入を検討しているところである。

 一方、CNOOCは、海南島近海崖城天然ガス田の埋蔵量は十分にあり、香港へ30年以上のガス供給が可能であるとしている。

 輸入LNGはパイプライン天然ガスに比べて高価になるにも関わらず、エクソンモービルが中東のLNGを香港に輸入するよう希望しているのには理由がある。中東にガス田を有しているエクソンモービルにとって有利だからに他ならない。

 中電ホールディングスはすでにLNG輸入計画を実行に移している。香港政府の承認を待って、香港初のLNGターミナルを建設する運びになる。建設費は80億香港ドルになる見通し。

 (生意社 10月23日)