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【石油・天然ガス】

中国 2008年の原油輸入の伸び率が低下 (09/01/16)
2009/1/21
中国【石油・天然ガス】

 海関総署が15日発表した統計によると、2008年の中国の原油輸入量は1.78億トン、前年比9.6%増となったが、伸び率は2007年に比べ2.8ポイント低下した。一方、中国石油天然ガス集団(CNPC)の発表によると、2008年の中国の原油生産量は1.89億トンで、原油輸入依存率は48.5%になった。なお、2007年は原油輸入量1.63億トン、原油生産量1.87億トン、依存率46.6%であった。一般に原油輸入依存率50%が警戒ラインとされている。

 CNPCのアナリストは、「今年国内経済が危機に直面し、石油価格が大幅に低下する中、輸入依存率の上昇は決して悪いことではない」と指摘し、輸入量の伸び率の低下は昨年下半期以来の国内需要の減少が影響したものであるが、中国の原油基本需要量は依然極めて大きいとしている。国際原油価格の大幅な下落は中国の輸入拡大の好機であり、海外資源を十分活用して国内資源を節約することが可能になる。

 昨年11月の中国の原油輸入量は1,366万トン、326万バレル/日と通年で最も低い水準に落ち、前月比13.33%、前年同月比1.86%の減少となった。

 清華大学のエネルギー専門家である管清友氏は、石油価格が低下したにも関わらず輸入量が減少したのは、国内需要の軟調が影響したとの見方を示している。12月にはすでに原油輸入量は回復を開始して、1,437万トンに達した。CNPC筋は、原油輸入の多くは先物取引であり、1〜2ヶ月のタイムラグがあるため、直近の2ヶ月間のデータだけでは説明できないとし、今年1月から原油輸入は大幅に回復するとの予想を示している。

 (新京報 1月16日)