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【エネルギー全般・政治経済】

「十二五」エネルギー戦略研究がスタート 今後石炭の比率は低下へ (09/02/10)
2009/2/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 「十二五」(第12次5ヵ年規画)エネルギー規画の準備作業として、「十二五」エネルギー戦略研究がこのほどスタートした。同研究は中国の将来のエネルギー構造について予測と提言を行うことになる。

 研究を担当するアモイ大学の経済学者林伯強氏によると、エネルギー戦略は中国のエネルギー総需要量の判断に基づいて決定される。つまり、国内のエネルギー需要をどのようなエネルギー構造によって賄うかということである。

 林伯強氏によると、中国の現在のエネルギー構造において石炭の比率は過度に高く、こうした単一的なエネルギー構造では中国の将来のエネルギー需要を賄う上で不利であり、しかも石炭に過度に依存することによって環境に巨大な圧力をもたらす。そのため、将来のエネルギー構造の中で石炭の比率を出来る限り一定範囲に抑えることになる。

 電力構造の面では、将来の電源建設については主にクリーン・エネルギー発電を展開し、特に原子力発電は電源の主力になる。林伯強氏は、水力発電と風力発電はいずれも天然資源に依存し、今後の開発コストはますます高くなるが、原子力発電は逆に技術の成熟に伴い建設コストがますます下がると指摘している。

 (中国証券報 2月10日)