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【省エネ・環境】

中国 第11次5ヵ年規画期の排出削減目標を上回る見込み (09/02/25)
2009/2/26
中国【省エネ・環境】

 25日に開かれた全国汚染防止工作現場会で得た情報によると、2008年の二酸化硫黄と化学的酸素要求量(COD)の排出量は減少しており、第11次5ヵ年規画期末の2010年には、全国主要汚染物総排出量の当初の削減目標を上回る成果を上げる見込みである。

 環境保護部の張力軍副部長は、構造、工程、管理面での排出削減、環境汚染管理の強化、石炭火力発電所の排煙脱硫、都市汚水処理施設の建設の順調な進捗によって、主要汚染物排出量は2007年から減少し始めたと表明した。

 また、環境保護部局が進めた事業参入に対する環境基準の厳格化や工業汚染防止対策の強化も排出削減に寄与している。2008年、環境保護部は、投資額合計4,737億元に上る156件の「両高一資」事業(エネルギー高消費・高汚染・資源消費事業)の申請に対して却下又は保留した。また、時代遅れの生産能力の淘汰も進め、製紙業については500万トン余り、コークス業は3,000万トン余り、酒精については50万トン余りの生産能力を淘汰した。

 工業のクリーン・プロダクションも着実に推進した。2007年だけでも、5万件余りのクリーン・プロダクション計画案を打ち出して、CODを9.5万トン、二酸化硫黄を7.1万トン削減した。また、全国240の汚染源監視センターが7,810社の企業に自動監視計測を実施し、排水口5,496ヶ所、排気口3,285ヶ所に対して規制を行った。

 (人民日報 2月25日)