国家統計局によると、2008年の中国のエネルギー総消費量は28.5億tce（標準炭換算トン）で、前年比4.0％増になった。うち石炭消費量は27.4億トン、前年比3.0％増、原油消費量は3.6億トン、5.1％増となった。

　また、国家能源局省エネ科技装備司の陳世海巡視員は26日、中国の現在の総合エネルギー利用効率が約33％であることを明らかにした。これは先進諸国に比べると約10ポイント低い数値。

　陳世海巡視員は次のように表明した。中国は省エネとエネルギー利用効率のさらなる向上を進める上で様々な厳しい状況に直面しているが、省エネには依然大きな潜在力がある。現在、中国の電力、鉄鋼、非鉄金属、石化、建材、化学工業、軽工業、紡績の8産業の主要製品単位当たりエネルギー平均消費は国際先進水準よりも40％高く、また、自動車の石油消費水準は欧州よりも25％、日本よりも20％高い。建築面積当たりの暖房用エネルギー消費は気候条件の近い先進諸国の2〜3倍に当たる。中国は、経済成長を犠牲にすることなく、構造調整、技術の進歩、管理の強化、改革の徹底等の措置によってエネルギー利用効率の大幅な向上を実現することが可能である。

　（新華網 2月27日）