中海集団傘下の中海発展股フェン有限公司は11日、同社が450万元、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)傘下の中国石油国際事業有限公司が50万元出資する中国北方液化天然気運輸投資有限公司の設立を発表した。

　中海集団筋によると、新会社はPetroChinaの豪州LNG輸送に従事し、船団の規模は当初2〜3隻。将来はLNG輸送のノウハウを有する海外海運企業も戦略投資家として引き入れることになる。

　中海発展の発表によると、新会社は香港で登記し、主にLNG船の投資、リース、管理に従事する。PetroChinaのLNG貿易契約状況に応じて、LNG船を発注し、そのLNG船は中石油国際の指定するLNG輸送に当てる。輸送力の規模は実際の状況に応じて確定する。

　これまで、中海集団液化天然気投資有限公司（中海LNG公司）が輸入LNGの輸送の事前交渉や準備に当たっていたが、中海LNG公司は未だ海運業務を展開していない。中海集団は適当な時機を見て、中海LNGを中海発展に譲渡する予定。

　なお、中海集団、中遠集団、招商輪船はすでに数年前から中国の石油メジャーとの間でLNG共同輸送事業を手がけており、中遠集団と招商輪船の共同出資による中国液化天然気運輸控股有限公司が2004年に香港で登記され、同社は昨年、滬東中華造船廠から国産初のLNG船の引渡しを受けた。

　専門家の予測によると、2010年には中国のLNG輸入は1,200万トンになる。

　（上海証券報 3月11日）