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【石油・天然ガス】

CNPC、第3西気東輸パイプライン計画に着手 (09/03/12)
2009/3/16
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)の某高級幹部は「第一財経日報」の記者に対し、同社がすでに第3西気東輸パイプライン計画の立案作業を開始し、FSを実施に移すこともすでに検討していることを明らかにした。また、同幹部は、第2西気東輸パイプラインの一部工事と第3西気東輸パイプラインの工事を実質的に同時に進めると述べた。同幹部によると、現在建設中の第2西気東輸パイプライン西ブロックの工事は今年末に完了する見込みであり、2011年には東ブロックも含む全線が開通する計画。

 第2西気東輸パイプラインはトルクメニスタンの天然ガスを長江デルタと珠江デルタに輸送するものであり、2007年にCNPCとトルクメニスタンは、トルクメニスタンが向こう30年間、中国へ年間300億m3の天然ガスを輸出することで合意していた。

 しかし、前出の高級幹部は、「トルクメニスタン以外にウズベキスタンでも新たにガス田が発見された。カザフスタンも余剰の天然ガスを中国に供給することが出来る。3ヶ国を合わせると、供給量はさらに200〜300億m3増えるので、輸送規模300億m3の第2西気東輸パイプラインでは間に合わない。したがって、天然ガスパイプラインをもう1本建設することが必要だ。これが計画中の第3西気東輸パイプラインだ」と述べた。

 同幹部によると、第2西気東輸パイプラインと計画中の第3パイプラインのルートは少なからず重なるため、すでに第2パイプラインの重要工事では第3パイプラインのためのスペースが保留されている。例えば、トンネルや河川の横断個所等は、パイプラインの敷設も含め、300億m3ではなく、600億m3の規模に合わせて建設を進め、第2と第3パイプラインの敷設が同時にできるようにしているとのこと。

 (第一財経日報 3月12日)