ペトロチャイナ企画総院石油・天然ガスパイプライン工程企画研究所天然ガス市場室の李偉副室長は12日、「毎日経済新聞」に対し、天然ガス価格改革の基本構想が確定したことを明らかにした。それによると、基本的に天然ガス価格は国際価格に連動することになるが、具体案については国家発展改革委員会が各分野の専門家を招集して検討を進めることになる。

　現在、中原油田の天然ガス価格は1.298元/m3、広東省に供給される広東大鵬公司のLNG調達価格は約1.632元/m3であるが、海外の天然ガス価格は中国国内価格よりも高い。李偉副室長は、天然ガス価格改革は社会の負担能力を考慮に入れながら漸進的に進められるとの考えを示した。

　天然ガス価格改革の方向性については、ある専門家は次の3つの案が選択する可能性があると指摘する。第1に、輸送距離の遠近に応じて地域ごとに異なる価格を制定する案。第2に、地域の価格決定権を下級政府に移管するか集中させる案。第3に、ガス源毎に価格を一本化する案。例えば、第2西気東輸パイプラインや川気東送パイプラインそれぞれに一律価格を適用する案である。

　（毎日経済新聞 3月13日）