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【エネルギー全般・政治経済】

CNPCがガス部門の統廃合を本格化 (09/04/07)
2009/4/8
中国【エネルギー全般・政治経済】

 CNPCがガス部門の統廃合を本格化 (09/04/07)

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は、様々な子会社に分散しているガス部門を中石油崑崙燃気有限公司へ徐々に統合している。

 中国の都市ガス事業はこれまで主に地方国有企業が独占し、一部で香港企業や民営企業が参入していた。CNPCは後発組であり、CNPCともう1つの中央企業である華潤燃気が中国の都市ガス販売量の中で占めるシェアはわずか15%に過ぎなかった。しかし、天然ガス資源とガスパイプラインで絶対的な優位を占めるCNPCは近年、都市ガス分野でも勢力の強大化を画策するようになった。

 2007年7月、CNPCのオフィシャルサイトは、同社の末端市場におけるシェアはその保有する資源やパイプラインとは釣り合わないと公言し、その原因は、ガス部門が分散しているためであるとした。そのため、2008年7月、CNPCは中石油崑崙燃気有限公司を設立して、CNPCのガス部門の統廃合に力を入れることになったのである。

 2009年4月2日、北京産権取引所のウェブサイトに、CNPC傘下のガス関連企業の売却公告が次々と掲載された。売却価額は合計10億8,600万元。売主は中石油天然気管道局と中国華油集団公司である。

 中石油天然気管道局は今回、その保有する中石油天然気管道燃気投資有限公司の株式の100%を6.72億元で売却することになった。また、中国華油集団公司は、永清、霸州、鄒城、■州、海南、常徳など地方ガス公司6社の経営権、長沙市●能車用燃気有限公司の35%の株式、湖南華油天然気輸配有限責任公司の43.55%の株式を売却することになった。売却価額は合計4.14億元になる。

 中国華油集団公司弁公室主任の張国忠氏によると、昨年下半期より、同集団燃気事業部傘下の地方ガス公司12社の、中石油崑崙燃気有限公司への移管が始まった。現在、第一陣8社の移管が進められており、さらに今年後半には地方ガス公司4社(北京華油聯合燃気開発有限公司、▲華油燃気有限公司、華油集団公司永清分公司、洛陽新奥華油燃気公司)の移管も実現する。移管が完了すると、崑崙燃気有限公司は華油集団公司と同ランクの公司になり、グループ全体の一括上場の可能性も出てくる。

 また、華油集団公司燃気事業部だけでなく、中石油天然気管道局や中石油集団の各大型油田傘下の一部ガス公司についても次々と移管が進められている。3月21日付の「ハルビン日報」によると、ハルビン中慶燃気公司の大株主もすでに大慶油城燃気有限公司から崑崙燃気有限公司に代わったとのことである。

 (財経網 4月7日)

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