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中核国際が在モンゴルのウラン資源買収 今後丸紅との競争が本格化 (09/04/17)
2009/4/17
中国【原子力】

 中核国際は16日、カナダのWestern Prospector GroupLtd.を3,100万カナダドルで買収すると発表した。Western Prospectorのウラン鉱は主にモンゴルに集中している。

 中核国際の全額出資子会社であるFirst Development Holdings Corporationは3月25日、1株0.56カナダドル、総額3,100万カナダドルでWestern Prospectorの全株式を買収することを提案し、その後、両者は合意文書に調印した。

 中核国際は、ウラン鉱採掘を本業とする上場企業では中国唯一。同社の邱建剛副総経理(副社長)は昨年10月、2020年までに新規建設事業に投資してウラン資源の保有量を拡大すると表明していた。

 一方、モンゴルのウラン鉱をめぐっては日本の丸紅が中核国際の競争相手になる。丸紅はWestern Prospectorともう1つのカナダ企業であるKhan Resources Incが開発しているDornodとGurvanbulagも含め、2009年中にモンゴルのウラン鉱山3ヶ所の株式を保有することを目標としている。モンゴルは世界のウラン鉱資源の2%を有しているが、旧ソ連解体後に廃棄されたDornodとGurvanbulag鉱の採掘を上記カナダ企業2社が開発するようになった。

 昨年12月、Khan Resourcesは丸紅とLOIに調印し、モンゴルのウラン鉱の探査・開発で協力することになったと発表した。今回、中核国際がWestern Prospectorを買収したことで、モンゴルのウラン鉱をめぐる丸紅との競争が展開されることになる。

 (第一財経日報 4月17日)