国務院常務会議は13日、「バイオ産業の加速発展促進に関する若干の政策」を決定した。

　今回、同政策が打ち出された背景には、世界的なバイオテクノロジーやバイオ産業の勃興、発展があり、中国でもバイオ産業の育成をハイテク分野の支柱産業とする条件がすでに整っている。

　同政策により、バイオ医薬、バイオ農業、バイオエネルギーやバイオ製造業、バイオ環境保護産業に重点を置いて、現代的バイオ産業の開発に力が入ることになる。

　具体的には次の7項目を対象とする。

　(1) バイオ企業の拡大強化を進め、高度の革新能力と国際競争力を備える企業を育成する。中小バイオ企業の発展を促進し、国家バイオ産業基地を建設する。
　(2) 自主革新を促進する。技術革新における企業の自主的な役割を発揮させ、大学や公的科学研究機関の革新能力を強化して、自主革新の創造と産業化を促進する。
　(3) 複合型人材の育成を強化し、高度な人材組織を創出する。
　(4) 財政・租税政策による支援を拡大し、自主革新によるバイオ製品の政府優先買い入れ制度を確立する。
　(5) 融資ルートを広げ、バイオテクノロジー投資機関や産業投資基金の設立を奨励し、民間資金をバイオ産業に誘導する。
　(6) 良好な市場環境を創出する。バイオ製品の需要を育て、バイオ製品市場の参入政策を完備し、知的財産権の保護を強化して、市場競争秩序の規範化を進める。
　(7) バイオ遺伝子資源の保護とバイオ安全監督管理を強化する。