中国科学技術部、工業情報化部、経済日報社の共催による中国自動車産業発展フォーラムにおいて、万鋼科学技術部長は、エネルギーと環境保護の圧力に対応し、国際自動車産業構造の調整過程において機先を制し、新たな優勢を形作って中国の自動車産業の持続的で健全な発展を推進する上で、省エネ型自動車と新エネルギー車の研究開発並びに産業化を加速することは、決定的に重要な措置になると述べた。

　万鋼科学技術部長によると、中国の省エネ型自動車並びに新エネルギー自動車の技術はこの10数年間の発展を経て基本的に成熟しており、現在は科学研究から産業化へと移行する重要な段階に当たる。中国政府は省エネ型自動車並びに新エネルギー自動車のモデルプロジェクトをスタートさせた。北京、上海、重慶など13都市をモデル都市に選定し、バス、タクシー、公用車、郵便車などの分野で、ハイブリッド車を主とする新エネルギー車の普及を試験的に進めている。また、条件を備える大都市では、純電動自動車や燃料電池車の応用も進める。中国は2012年には全国で６万台の省エネ型自動車及び新エネルギー自動車の普及を実現し、その中で各種ハイブリッド車の比率を95％以上にするよう計画している。

　また、国家能源局が現在起草作業を進めている新エネルギー産業振興計画においても、新エネルギー自動車は重点対象として盛り込まれる。同計画の実施により、新エネルギー自動車産業の急成長が見込まれる。

　（中国能源網 5月15日）