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ミャンマー瑞麗江一級発電所が運転開始 中国の水力発電対外BOT事業で最大 (09/05/19)
2009/5/19
アジア【電力】

 ミャンマーの瑞麗江一級水力発電所竣工式が16日催され、電力分野における中緬両国の協力は新たな段階に進んだ。

 同発電所はミャンマー北部の瑞麗江(シュエリー川)にあり、10万kWユニット6基が設置されている。平均発電量40.33億kWh、年間利用時間6,722時間、出力17.4万kWが保証されている。

 同発電所事業は中国にとって最大の対外水力発電BOT(建設・運営・所有権移転)事業。特許経営期間は40年になる。当初、ミャンマー政府が出資して建設を進めたが、資金不足で1年余り建設が中断されていた。その後、中国側が建設に参加することになり、2006年7月に施工を再開、同年12月には堰き止めにこぎつけ、2008年9月には1号機が運転開始、そして、今年4月29日に最後のユニットが発電を開始した。

 同発電所の電力の一部はミャンマー東北部に送電され、一部は中国に送電されて雲南省の「西電東送」プロジェクトの一翼を担う。海外で発電して中国国内へ送電する初めてのケースになる。

 瑞麗江一級水力発電所の建設によって、大メコン河サブ・リージョンにおける電力分野の協力に新たなページが開かれた。それは、中国が大メコン河サブ・リージョン地域経済協力に参加する大胆な試みの1つであり、海外の水力資源の共同開発及び利用、国家対外資源開発戦略の実施の上で大きな一歩が踏み出されたことを意味している。

 (商務部ウェブサイト 5月19日)