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【石油・天然ガス】

天津に第2期国家原油備蓄基地 今年下半期着工の見込 (09/07/07)
2009/7/7
中国【石油・天然ガス】

 天津市政府はそのオフィシャルサイトにおいて、第2期国家戦略原油備蓄基地が天津浜海新区の南港工業区に建設されることを明らかにした。今年下半期に着工される見通し。中国石油化工集団(Sinopec)が建設を請け負い、第1期工事の規模は320万m3になる。Sinopecはすでに南港工業区海浜大道西側と旧海防路の間に用地を選定している。Sinopecはこの国家原油備蓄基地に合わせて、自社用の320万m3商業原油備蓄タンクと200万m3商業石油製品備蓄タンクも建設する。敷地面積2.1km2、総投資額は100億元に上る。

 中国は2003年から15年間かけ、3期に分けて石油備蓄基地の建設を進めている。総投資額は1,000億元超と見られる。計画規模は、第1期約1,200万トン、第2期と第3期は各2,800万トン。うち第1期の4つの備蓄基地(黄島・大連・鎮海・舟山)は2008年末までに完成し、すでに原油が注入された。容量は合計1,640万m3になる。

 第2期戦略備蓄基地8ヵ所の計画立案作業はすでに完了し、国務院の承認も得ているが、立地先、投資額や進捗状況は未だに明らかにされていない。立地先については、甘粛省蘭州、新疆自治区●善、河北省曹妃甸、天津市浜海、広東省広州、遼寧省錦州、重慶市万州などが名乗りを上げたとの情報が伝わっている。このうち、蘭州と錦州が立地先になることが確認されており、今回、天津市浜海が第2期国家原油備蓄基地の3番目の立地先として公式に確認された形である。

 (毎日経済新聞 7月7日)

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