消息筋によると、シェルと中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の交渉は大詰めに入っており、川中（四川盆地中部）地区天然ガス共同開発の生産物分与契約(PSC)調印が検討されている。

　なお、昨年9月、シェルとPetroChinaの合弁会社が長北天然ガス田の採掘を開始した。同ガス田の天然ガス日産量は1,000万m3で、年間30億m3の天然ガスを産出する。長北ガス田の生産量は中国の天然ガス総生産量の5％に当たるが、川中鉱区の天然ガス潜在埋蔵量は長北天然ガス田よりも豊かであるとの見方がある。シェルとPetroChinaの契約が成立すれば、川中地区はシェルにとって中国における最大の天然ガス事業になるだろう。

　前出の消息筋によると、シェルとPetroChinaが目下討議しているのは川中地区の1,000km2のエリアにおける天然ガス共同開発であるが、それ以上の詳細は明らかにされていない。なお、四川省発展改革委員会能源処（エネルギー課）の関係者は、両社の共同開発エリアは川中地区の中の八角場ガス田になる公算が大きいとしている。

　（天府早報 7月7日）