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【省エネ・環境】

中国国務院「2009年省エネ・排出削減対策配置」コークスと鉄合金の産能淘汰を追加 (09/08/03)
2009/8/5
中国【省エネ・環境】

 国務院弁公庁が先頃公布した「2009年省エネ・排出削減対策配置」は、コークスと鉄合金の生産能力淘汰計画を追加し、2009年にはコークス生産能力を600万トン、鉄合金生産能力を70万トン淘汰しなければならないとしている。
 
 同文書は、第11次5ヵ年規画期における省エネ目標は遅れを取っており、その達成にとって今年は決定的な年になると指摘している。

 火力発電や鉄鋼等の生産能力淘汰は従来の計画通りに進め、小型火力発電ユニット1,500万kW、時代遅れの製鉄能力1,000万トン、製鋼能力600万トン、セメント生産能力5,000万トンを淘汰することになるが、これに加えて、「2009年省エネ・排出削減対策配置」は、今年は鉄鋼企業の焼結機の排煙脱硫設備を20台増やすとしている。

 「2009年省エネ・排出削減対策配置」によると、今年は10大重点省エネプロジェクトの実施により、7,500万tce(標準炭換算トン)の省エネ能力を形作る。「省エネ製品恵民工程」による高効率・省エネ型エアコン、冷蔵庫等の購入に対する助成措置、省エネ電灯1.2億本の普及、省エネ・新エネルギー自動車のモデル都市事業、石炭火力発電所の脱硫設備5,000万kW以上などがある。

 「2009年省エネ・排出削減対策配置」はこの他にも、天然ガス、電力、水道などの価格改革の推進、需要側電力管理制度の完備や重要省エネ・排出削減事業に対する金融支援の強化にも言及している。

 (上海証券報 8月3日)