8月11日、中国海関総署は今年7月及び1〜7月期の貿易統計を発表した。

今年1〜7月期の中国の貿易総額は1兆1,467.1億ドル、前年同期比（以下同じ）22.7％減少した。うち輸出が6,271億ドル、前年同期比22％減、輸入が5,196.1億ドル、23.6％減。1〜7月期の貿易黒字は1,074.9億ドル、12.4％減。

　7月期の貿易総額は2,002.1億ドル、前年同月比19.4％減になるが、前月比では9.6％増となった。輸出額は1,054.2億ドル、前年同月比23％減、前月比10.4％増。月間輸出額が1,000億ドルを超えたのは今年に入ってから初めて。輸入は947.9億ドル、前年同月比14.9％減、前月比8.7％増。中国の貿易総額は昨年10月から5ヶ月連続で減少が続いていたが、今年3月以降5ヶ月連続で反発し、月を追うごとに回復傾向が強まっている。

　主要相手国別では、1〜7月期の対EU貿易額が1,927.3億ドル、前年同期比20.7％減。対米貿易額は1,586.8億ドル、16.1％減、対日貿易額は1,199億ドル、22.6％減。ASEANとの1〜7月期の貿易額は1,074.3億ドル、前年同期比22.4％減、中国本土と香港との貿易額は886.8億ドル、23.6％減、対インド貿易額は233.9億ドル、30.2％減。貿易相手国上位10カ国のうち、貿易額の減少率が最も小さかったのはオーストラリアで、8.6％の減少に止まった。

　輸出商品別では、主要労働集約型製品輸出の減少率が一ケタ台になった。1〜7月期の服飾及び衣類付属品の輸出は569.3億ドル、9.1％減、靴類の輸出は157.1億ドル、5.2％減、家具の輸出は137.5億ドル、9.8％減、プラスチック製品の輸出78.2億ドル、7％減、カバンの輸出は69.8億ドル、8.2％減。一方、1〜7月期の機械電気製品の輸出は3,677.1億ドル、前年同期比20.8％減少となった。

　1〜7月期の輸入商品のうち、鉄鉱砂の輸入は3.6億トンで、31.8％増加した。原油の輸入量は1.1億トン、5.8％増、大豆の輸入は2,648万トン、27.7％増、初級形状のプラスチックは1,383万トン、26.6％増、未鍛造の銅及び銅材は264.3万トン、75％増。

　（中国海関総署ウェブサイト 8月11日）