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【石油・天然ガス】

シノペックが台湾中油に豪海上鉱区の40%権益を譲渡 (09/08/13)
2009/8/13
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工集団(Sinopec)は12日、傘下の中国石化国際石油勘探開発有限公司と台湾中油股フェン有限公司海外石油投資公司が、オーストラリア海上のNT/P76探査鉱区の権益譲渡で合意文書に調印したと発表した。この合意により、台湾中油は同鉱区の40%の権益をSinopecから取得する。

 Sinopecが台湾中油とオーストラリアでの事業で提携するのは今回が2回目であるが、同国の海外石油・天然ガス探査分野において一対一で提携するのは初めて。リスクと利益の分散、共有を念頭に置いたもの。

 中国石化国際石油勘探開発有限公司はSinopecの全額出資子会社であり、海外の石油・天然ガス上流事業の投資、経営に当たっている。同公司は2008年、オーストラリアのNT/P76探査鉱区の権益を単独で落札し、その後、台湾中油に提携を打診、台湾中油も乗り気を示し、今年6月、シンガポールで同鉱区の権益譲渡について交渉を持っていた。台湾中油は、同鉱区の天然ガス潜在埋蔵量は大きいと評価している。

 NT/P76探査鉱区はオーストラリア北部のポート・ダーウィンから約330kmの海域にあり、面積4,715km2、水深80〜530m。地震探査資料の解析により、天然ガス賦存の可能性のある構造11ヶ所が発見されており、天然ガス原始埋蔵量は13兆ft3に上る見通し。

 なお、Sinopecと台湾中油は2004年に相前後してイタリアのENIからオーストラリア海上AC/P21探査鉱区の権益を取得し、海外石油・天然ガス探査分野において初めて協力を展開していた。

 (中国石化新聞網 8月13日)