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【石油・天然ガス】

CNPCがマレー半島横断石油パイプラインに投資 (09/08/14)
2009/8/19
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)がマレー半島を横断する石油パイプライン建設に出資を検討していることが明らかになった。

 このパイプラインはTrans Peninsularパイプライン。敷設計画は2年前に打ち出された。マレーシア北部のクダ州Yan県を起点にペラ州を経てクランタン州の南シナ海に面するBanchok県まで。同事業計画はマレーシア連邦政府が目下審査中とのこと。マレーシアのメディアは、中国側が資本参加を検討しており、近日中にも同パイプラインが着工されると報じている。資本参加を計画しているのは中国石油天然ガス集団(CNPC)で、CNPC筋もこのことを認めた。

 マレーシアの公表した計画案によると、Trans Peninsularパイプラインの建設はTrans-Peninsular PetroleumとインドネシアのPT Tripatraが共同して進めるが、資金は中国と中東の出資に依存する。工期は7年、2期に分けて建設を進める。第1期は工費約20億ドル、輸送能力は200万b/d。

 Trans Peninsularパイプラインによって、マラッカ海峡を経由する石油の20%を引き受けることが出来る見通し。CNPCがTrans Peninsularパイプラインに参加することになれば、中国にとって、中緬石油パイプラインと同様に、輸送費を大幅に節減できるだけでなく、海峡の混雑や海賊などのリスクを緩和して、石油輸入ルートの多元化を実現できる。

 (第一財経日報 8月14日)