中国海関総署は11日、8月及び1〜8月の中国貿易統計を発表した。

　1〜8月の中国の貿易総額は1兆3,386.6億ドル、前年同期比22.4％のマイナスになった。うち輸出は7,307.4億ドル、マイナス22.2％、輸入は6,079.2億ドル、マイナス22.7％。累計貿易黒字は1,228.2億ドル、19％の減少。

　8月の貿易総額は1,917億ドル、うち輸出が1,037億ドルで、2ヶ月連続で千億ドル台に乗った。輸入は880億ドル。季節的な調整を行うと、8月の貿易額は前月比で2.3％増、輸出は同3.4％増、輸入は1％増になる。

　1〜8月の主要貿易相手国別の貿易額では、対EU貿易総額が2,246.9億ドル、前年同期比20.7％減、対米貿易総額は1,837.9億ドル、16.4％減、対日貿易総額は1,386.8億ドル、22.1％減。なお、1〜8月のブラジルとの貿易総額は254.1億ドルになり、前年同期比では22.8％のマイナスになったものの、中国の貿易相手国上位10位内に入ったことは注目される。

　輸出商品別では、1〜8月の主要労働集約型製品の輸出額の減少率がいずれも同期の輸出の全体水準の減少率22.2％に比べ、小さくなっている。1〜8月の衣類及び付属品の輸出は674.6億ドル、前年同期比10.4％減、靴類の輸出は183.3億ドル、5.8％減、家具は156.6億ドル、9.4％減、プラスチック製品90.1億ドル、8.1％減、カバン類80.3億ドル、9.4％減、玩具45.5億ドル、12.2％減となった。一方、1〜8月の機械電気製品の輸出は4,278.5億ドル、前年同期比20.6％減、うち電器及び電子製品が1,762.2億ドル、20.7％減、機械設備の輸出が1,431.4億ドル、18.8％減。

　主要輸入商品は、輸入量が増えたものの、輸入額は減少した。1〜8月の初級製品の輸入額は1,717.6億ドル、前年同期比33.9％減になった。うち鉄鉱砂の輸入量は4億トン、前年同期比32％増になったが、平均輸入価格はトン当たり76.4ドル、45.1％下落した。原油輸入量は1.3億トン、7.4％増、平均輸入価格はトン当たり385.7ドル、50％の下落になった。その他、大豆は輸入量20.6％増、平均輸入価格28.7％下落、石油製品は輸入量9.8％減、平均輸入価格はトン410ドルで、51.1％下落。

　1〜8月の工業製品輸入額は4,361.6億ドル，前年同期比17.1％減。うち機械電気製品2,950.1億ドル、19.1％減、化学製品及び関連製品699.5億ドル、17％減、自動車21.6万台、23.5％減。鋼材の輸入は1147万トン、3.7％増になった。

　（中国海関総署ウェブサイト 9月11日）