消息筋は19日、中化集団(SINOCHEM)は買収した山東省の地方製油企業6社を基盤にして、全国的な石油製品販売会社を構築し、石油製品小売市場に殴りこみをかけるよう計画していることを明らかにした。

　同消息筋によると、SINOCHEMは石油製品下流事業への参入の意思が濃厚であり、手はじめに地方製油企業を買収したのもその目的に沿ったものである。SINOCHEMは2008年までに、済南石化集団、済南長城煉油廠、正和集団、華星石化、昌邑石化、青島安邦石化の地方製油所6社の買収、再編または経営権取得と集団内部の統廃合を基本的に完了している。次の一手として、SINOCHEMは、これら各地方製油所の有する販売系統を再編して全国的な石油製品販売公司を設け、統一的な販売ネットワークよって市場競争に参入する計画である。SINOCHEMの販売ネットワークは四川、湖南、広東までも射程に入れている。

　SINOCHEMのこうした動きには、中国の石油製品価格制度の合理化によって、石油製品下流事業の安定的な収益が保証されたことが背景にある。

　（上海証券報 10月20日）