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【エネルギー全般・政治経済】

中国、スマートエネルギーグリッドを第12次5ヵ年計画に 投資規模4兆元も (09/11/30)
2009/12/1
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国はスマートグリッド(Intelligrid又はSmart Grid)よりもさらに高次元、大規模の新世代エネルギーネットワークであるスマートエネルギーグリッド(Smart energy grid)を第12次5ヵ年規画に盛り込む。11月26日、国家第12次5ヵ年規画スマートエネルギーグリッド開発モデル実施計画案研究チームが北京で発足し、中国は正式にスマートエネルギーグリッドの準備に着手した。同チームには中国国際経済交流センターを中心に、中国電力工程顧問公司、中国社会科学院電子学研究所などの中央系機関から専門家が参加する。

 当初計画されていたスマートグリッドは、膨大なスマートエネルギーグリッドの一部として位置づけられるに止まり、今後は水、電力、ガス、さらに熱力にわたって、いずれもスマートエネルギーグリッドを構築する。

 政府が当初スマートグリッド計画を決定した背景には、新エネルギー発電の系統連系によるピーク調整問題やグリッドの適性問題などがあった。しかし、ピーク調整は電力だけの問題に止まらず、水、電力、ガスのいずれもピーク調整が必要であり、そのため中国はより高次元のスマートエネルギーグリッドを打ち出すことになったのである。

 2020年には中国のスマートエネルギーグリッドの投資規模は合計4兆元近くになるとの見方もあり、スマートエネルギーグリッドがスマートグリッドよりも大きな投資効果を発揮することは間違いない。

 (互聯網 11月30日)