中国海関総署は10日、2009年の貿易統計を発表した。

　発表によると、2009年の中国の貿易総額は2兆2,72.7億ドル、2008年比13.9%の減少になったが、2007年の貿易総額をやや上回った。輸出は1兆2,16.7億ドル、16%減、輸入は1兆56億ドル、11.2%減。貿易黒字は1,960.7億ドル、34.2%減。

　2009年12月の貿易総額は大幅に増え、2,430.2億ドル、前年同月比32.7%増、前月比16.7%増になった。うち輸出は1,307.3億ドル、前年同月比17.7%増、前月比15%増、輸入は1,122.9億ドル、同月比55.9%増、前月比18.8%増になった。

　国際金融危機の影響で2008年11月以降、中国の貿易額は大幅な減少が続いていたが、2009年3月より回復し、8月には回復傾向が固まった。11月には輸出総額が前年同月比でプラスに転じ、12月には輸入、輸出とも堅調な伸びを示した。12月の輸入額は過去最高を記録し、輸出額は史上第4位になった。中国の対外貿易は急速に回復している。また、輸入の大幅な増加は、景気刺激策が顕著な効果をあげ内需が堅調であることの証であり、世界経済の回復にも貢献している。

　（中国海関総署ウェブサイト 1月10日）