米中両国は、第2回米中戦略・経済対話において、エネルギーセキュリティ協力に関する共同声明を発表した。声明の要旨は次の通り。

　・米中両国は世界最大のエネルギー生産・消費大国として、エネルギーセキュリティをめぐって共通の利益と責務を有し、国際エネルギー市場の安定維持で共通認識を有する。

　・米中両国はエネルギー緊急対応システムの確立をめぐって交流を展開し、エネルギー市場の監督管理を強化し、石油先物市場の操作を共同で防止するよう希望する。

　・米中両国は世界のエネルギー生産、特にクリーン・エネルギー開発の重要性を十分理解する。両国は、国内に立脚し、多元的な発展を進め、協力を強化するとの原則に立って、エネルギーの安全、安定供給の確保に共同で努める。

　・米中両国は「共同研究・リスクの共同負担・成果の共有」を原則として、引き続きクリーン・コール、原子力発電の安全と運営、再生可能エネルギー、スマートグリッド、シェールガス、先進的バイオ燃料、電気自動車等の研究開発において、共同出資、研究開発、生産、普及推進等の実務協力を深める。

　・米中両国は、自動車燃料の多様化が今後数十年の両国のエネルギーセキュリティにとって極めて重要であるとの認識で一致した。両国は、電気自動車、先進的自動車省エネ技術や、先進的代替燃料技術の推進に力を入れる。

　（中国新聞網 5月26日）