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【エネルギー全般・政治経済】

中国の三峡ダムは深刻な洪水の試練に直面…ロイター (10/07/20)
2010/7/20
中国【エネルギー全般・政治経済】

 ロイターは7月19日付記事によると、中国の官製メディアは、豪雨によって長江上流の水位が急上昇し、三峡ダムの洪水防止能力は大きな試練に直面していると報道した。だが、洪水防止こそが大型ダム建設の主要な理由の1つではなかったのか。

 数週間の暴雨を経て、中国各地で洪水や土砂崩れ等の災害が発生している。今月に入ってから豪雨による死者は146名、行方不明40人余り。

 1992年、三峡ダムプロジェクトは国内の反対に直面しながらも政府により承認された。環境保護関係者は、ダムは下水道の汚物や化学品が堆積して汚水池に変じると警告していた。その上、ヘドロの堆積が問題化している。中国政府は、大型ダムは巨大なクリーン発電と洪水防止の能力を備えているとして、プロジェクトを推進した。もしダムの洪水防止能力が試練に耐えられなかった場合、ダムの総合コストや悪影響に対し改めて注目が集まることになる、たとえ、ダムが洪水防止の任務を全うしたとしても、持続的な降雨が大型ダムの堅固さに必ず影響を及ぼし、下流に潜在リスクがもたらされる。

 (人民網《環球時報》7月20日)