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【原子力】

張国宝能源局長「原子力発電開発の過熱を防止」 (10/09/22)
2010/9/22
中国【原子力】

 張国宝国家能源局長は21日、嶺澳原子力発電所第2期の1号機が順調に運転を開始し、数年間続いた原子力発電設備の低迷状況は終わったと表明、今後は毎年一定量の原子力発電所が商業運転を開始し、国家中長期原子力発電開発計画で確定した4,000万kWの計画目標を4、5年前倒しで達成できるとの見通しを示した。

 張国宝局長によると、中国の原子力発電事業は好ましい発展態勢を示しており、現時点で国務院が認可した原子力発電ユニットは34台、設備容量は3,692万kW、うち建設中のユニットは25台、2,773万kWに上り、中国は建設中の原子力発電規模で世界最大となっている。

 しかし、張国宝局長は、当面の原子力発電開発は部分的に問題に直面していると指摘し、原子力発電開発の「過熱」傾向を断固防止しなければならないとした。現在、中国の多くの地方政府や企業は原子力発電開発に積極的であり、立地先を囲い込んだり、原子力発電設備を争って購入したり、事前準備作業を急ぎ過ぎたりなど、問題が突出している。こうした状況を直ちに改めなければ、国の原子力発電開発の全体的な計画配置にとって大きな障害になり、原子力発電事業の健全な発展に潜在的なリスクをもたらすだろう。

 (中国能源網 9月22日)