新華社は、10月15〜18日に開催された中国共産党第17期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が議決した《中共中央国民経済社会発展第12次５ヵ年規画の制定に関する建議》を公にした。

　同建議は、経済成長方式の転換、科学発展の新たな局面の創出、内需拡大戦略の堅持、経済の安定的かつ比較的急速な発展の維持、農業の現代化の推進、社会主義新農村の建設、現代産業体系の発展、産業の中核構想力の向上、地域の協調的発展の促進、積極的かつ穏当な都市化の推進、省資源型・環境配慮型社会の建設、生態文明水準の向上、科学教育による国家振興戦略と人材強国戦略、イノベーション型国家の建設、社会建設の強化と基本的公共サービス体系の確立並びに健全化、文化の大発展・大繁栄推進と国家文化ソフトパワーの上昇、改革ペースの加速、社会主義市場経済体制の完備、ウィンウィンの開放戦略実施と対外開放水準のさらなる向上、全党・全国・各民族の団結、第12次５ヵ年規画実現に向けた奮闘の12の部分に分けられる。

　建議は次のように指摘している。

　・第12次５ヵ年規画期は小康社会建設、改革開放の深化、経済成長方式の転換において重要な時期に当たる。内外情勢の新たな変化と特性を正しく把握して、第12次５ヵ年規画を科学的に制定する。

　・内外情勢の新たな変化と各民族の生活向上の期待に応じ、科学的発展観を主題に、経済成長方式の転換の加速を主軸にして、改革開放を深化し、民生を保障、改善し、国際金融危機の衝撃に対応した成果を拡大、強化し、経済の長期的、安定的かつ比較的急速な発展と社会の調和、安定を促進して、小康社会の全面的完成に向けて基礎を固める。

　・科学的発展は時代の要請であり、改革開放と現代化の全局面に関わる。発展の堅持は絶対真理の本質的な要請であり、科学的発展を堅持し、人を根本とし、協調的で持続可能な発展、総合的な計画、民生の保障と改善を一層重視し、社会の公平と正義を促進する。

　・経済成長方式の転換の加速を主軸とすることは科学的発展を推進する必然の道であり、中国の国情と発展段階に適合している。経済構造の戦略的調整を経済成長方式転換の主要な方向性とし、科学技術の進歩とイノベーションを経済成長方式転換の支柱とし、民生の保障と改善を経済成長方式転換の根本的な起点及び着地点とし、省資源型・環境配慮型社会の建設を経済成長方式転換の力点とし、改革開放を経済成長方式転換の強大な動力とすることが求められる。

　・今後5年間の経済社会発展の主要目標は、経済の安定的かつ比較的急速な発展、経済構造の戦略的調整、都市・農村住民の普遍的かつ急速な収入増加、社会建設の強化、改革開放の深化である。全国人民の共同努力と奮闘によって、中国の経済成長方式転換で実質的な進展を遂げ、総合国力、国際競争力、リスク抵抗能力を顕著に高め、人民の物質・文化生活を顕著に改善し、小康社会の全面的完成に向けて基礎を一層強固なものにする。

（新華網 10月28日）