1. HOME
  2. 中国 【エネルギー全般・政治経済】

中国
【エネルギー全般・政治経済】

第11次5ヵ年規画期の中国の海外石油・天然ガス投資は720億ドル (11/01/17)
2011/1/25
中国【エネルギー全般・政治経済】

 1月15日、張国宝前国家能源局長は、中国はすでに43の国・地区との間で131件の石油・天然ガス探査開発やパイプライン技術サービス契約を結んでおり、第11次5ヵ年規画期の海外石油・天然ガス投資は720億ドルに達したとして、次のように表明した。

 2010年の中国の原油対外依存度は54.5%

 第11次5ヵ年規画期は都市化、工業化が急速に進み、一次エネルギー総生産量は第10次5ヵ年規画期末の12.6億tce(標準炭換算トン)から、2010年には29.6億tceに増加した。消費量は第10次5ヵ年規画期末の23.6億tceから年平均6.3%のペースで増加し、32億トンとなった。差額の2.4億tceは外国からの輸入であり、2010年は原油2.4億トン、石炭1.6億トンを輸入した。2010年の原油対外依存度はほぼ54.5%となった。

 石炭は中国にとって最も主要な一次エネルギーであり、2010年の原炭生産量は32億トン、世界総生産量の45%を占めた。エネルギー構造調整に対する圧力は極めて大きい。

 電力事業は、第11次5ヵ年規画期に飛躍的に発展した。第11次5ヵ年規画期の新規電力設備容量は4.3億kW超に上った。2010年の総設備容量は9.5億kWに達し、米国に次ぎ世界第2位となた。過去5年間に設置された設備の容量はそれまでの55年間の合計に匹敵している。

 2010年の1人当たり一次エネルギー消費水準は2.38tceに

 クリーン・エネルギーである天然ガスが中国の一次エネルギーに占める比率はわずか3.5%に過ぎない。一方、先進諸国ではエネルギー全体に占める天然ガス使用量の比率は30%を超えている。中国の天然ガス使用は緒に付いたばかりであり、大都市ではすでに天然ガスが使用されているが、第二線、第三線級の都市には未だパイプラインが及んでいない。

 エネルギーをめぐる対外協力については、中国はすでに43の国・地区との間で131件の石油・天然ガス探査開発やパイプライン技術サービス契約を結んでいる。過去5年来の海外石油・天然ガス投資は累計720億ドルに達した。中国・カザフスタン原油パイプライン、中央アジア原油(ママ)パイプラインが相次いで完成し、目下中緬石油・天然ガスパイプラインが建設中である。

 2010年の1人当たりの一次エネルギー消費水準は2.38tceで、2005年に比べ32%増えた。1人当たりの電力設備は0.69kW、5年前に比べ0.29KW増えた。1人当たり天然ガス消費は88m3で、2005年の2.4倍になる。

 (新浪財経 1月17日)