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【エネルギー全般・政治経済】

国土資源部「新エネルギー鉱産物と非在来型エネルギーの探査で新たな打開」(11/01/17)
2011/1/25
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国土資源部副部長兼地質調査局長の汪民氏は15日、全国地質調査工作会議において、メタンハイドレート、リチウム等の新エネルギー鉱産物とオイルシェール等の非在来型エネルギー鉱産物の探査で一連の新たな打開を遂げたと述べた。

 汪民氏によると、新規の大規模な全国国土資源調査によって、新エネルギー資源調査は一連の打開を実現した。中国の南シナ海北部と祁連山凍土帯で初めてメタンハイドレートを発見した。また、チベット自治区ザブイェ塩湖の炭酸リチウム総資源量が246万トンに達することが明らかになった。これは100万トン級の世界3大塩湖リチウム鉱床の1つである。中国は現地に適した低コストのリチウム精錬法を創始しており、チベットの経済発展と中国の新エネルギー産業発展に対して大きな役割を果たすだろう。

 汪民氏によると、過去10年間の重要鉱産資源の新規埋蔵量は新中国建国以来50年間の合計のほぼ半分に相当し、資源の消費が埋蔵量の増加を上回っていた局面は基本的に逆転した。チベット中部、雲南西北部、東天山の銅多金属鉱床、新疆阿吾拉勒の鉄鉱、烏拉根とニェンチェンタンラ(念青唐古拉)の鉛・亜鉛多金属鉱床、祁漫塔格のタングステン・スズ多金属鉱床、ロプノール(羅布泊)のカリウム塩鉱、北方の砂岩型ウラン鉱、大場金鉱の、10大資源基地が形成されている。エネルギー鉱産物については、松遼盆地外周、銀額盆地、中上揚子盆地、羌塘盆地の石油・天然ガス資源の有望性が実証されている。海洋石油・天然ガス調査では38の石油・天然ガス賦存盆地を画定し、南シナ海北部では巨大な厚みの中生代石油・天然ガス賦存層を発見した。また、新疆では1,927億トンの巨大石炭資源を確認した。

 (南方日報 1月17日)