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中国
【エネルギー全般・政治経済】

深センを起点に新たなユーラシア大陸横断ルートの構想が浮上 (2007/11/02)
2007/11/26
中国【エネルギー全般・政治経済】

10月31日〜11月1日、「第3ユーラシア・ランドブリッジ専門家フォーラム」が雲南省昆明で開催され、200名余りの専門家が参加、討議の結果、雲南省社会科学院、雲南省発展改革委員会経済研究院が提出した「第3ユーラシア・ランドブリッジ構築報告」が採択された。第3ユーラシア・ランドブリッジは深センからオランダのロッテルダムまで15,15km、経由する21の国々を雲南が繋ぐ形になる。

 起点である深センは広東沿海港湾群の代表的な港湾であり、そこから昆明を経て、ミャンマー、バングラデシュ、イラン等を経由し、トルコから欧州に入り、最終的にはオランダのロッテルダムに到る。このルートは現在の東南沿海からマラッカ海峡を経てインド洋に到る行程に比べ約3,000km短縮される。駐中国オランダ大使館の担当者は、この新たなルートの開通によって、中国西部、東アジア、南アジア及び東欧と欧州全体の物流はますます便利で速くなるとの認識を示している。

 すべてのユーラシア・ランドブリッジの終点になるロッテルダム港も第3ユーラシア・ランドブリッジ構想を歓迎しており、ロッテルダムのスポークスマンであるSchellekensTie氏は深セン商報のインタビューに対して次のように答えた。オランダは欧州では中国の第2の貿易パートナーであり、ロッテルダム港のコンテナ取扱量の14%以上は中国からのものである。中国は毎年欧州諸国に大量の消費財を輸出している上、ロッテルダム港から欧米市場にも中継されている。また中国が欧州から輸入する紙、油料等の貨物もロッテルダムから中国に運ばれる。第3ユーラシア・ランドブリッジ構想が実現すれば、中国、アジア、欧州間の物流や経済貿易の発展をより一層促進する。ロッテルダム港と深セン港も幅広い協力が展開されよう。

 一方、深セン港湾協会の担当者も次のように述べている。ユーラシア・ランドブリッジは海上と鉄道の連合輸送の延長であり、一方、深セン市は近年海上と鉄道の連合輸送を強化する措置を取っている。もしこの戦略構想が現実になれば、深センの海上と鉄道の連合輸送を大きく促進することになり、深センも含め広東沿海地区並びに西部地区と国際市場との間の物流・輸送にとっても大きな利益となる。

 因みに、現在2つのユーラシア・ランドブリッジがあり、第1ユーラシア・ランドブリッジはロシアのウラジオストックからロッテルダムまで全長約1,300km、ロシア、中国、カザフスタン、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、オランダの7ヵ国を経由する。第2ユーラシア・ランドブリッジは中国の連雲港からロッテルダムまで全長10,900km、中国の10余りの省・自治区を横断し、新疆西北国境のアラシャンコウから、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、オランダを経由する。

 (中山商報 11月2日)