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【石炭】

炭層ガス第12次5ヵ年規画が7月公布の公算 (11/04/18)
2011/4/20
中国【石炭】

 国家能源局からの情報によると、目下起草中の炭層ガス第12次5ヵ年規画は、2015年に中国の炭層ガス回収総量を210億m3にするとの目標を打ち出している。これは第11次5ヵ年規画目標の2倍余りになる。炭層ガス第12次5ヵ年規画原案はすでに完成しており、目下関係各方面が審議している。早ければ7月に公布されることになる。

 第12次5ヵ年規画目標が倍増し、国の産業発展に対する支援政策が打ち出されることで、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)、中国海洋石油(CNOOC)、准油股フェン等の炭層ガス開発企業や、天科股フェンなど炭層ガス開発利用設備企業に利益がもたらされる。

 晋煤集団は太原煤気化公司を実質支配し、炭層ガス開発分野の筆頭企業になった。晋煤集団はこれを機に炭層ガス開発利用市場の開拓を一層進めることになる。さらに、晋煤集団は炭層ガスを主要業務として全体上場を図っている。

 PetroChinaの2011年の炭層ガス計画生産量は6億m3、第12次5ヵ年規画期の目標は40億m3になり、第12次5ヵ年規画期の炭層ガス生産目標の5分の1近くを占めることになる。加えて、PetroChinaは炭層ガスパイプライン網の建設にも取り組んでおり、3月末にはPetroChinaの管道局が山西国際電力と山西省の炭層ガスパイプライン網プロジェクトに関して枠組協力協定に調印した。PetroChinaは、中国の炭層ガス資源量の3分の1を占める山西省に炭層ガスパイプライン網を敷設しようと図っている。

 また、CNOOCは中聯煤層気公司株の50%を取得して、炭層ガス開発に参入した。中聯煤層気公司は27の鉱区を有し、確認埋蔵量は500億m3に上る。

 (中国証券報 4月18日)