1. HOME
  2. 中国 【石炭】

中国
【石炭】

試験生産段階に進んだ神華の世界最大石炭系プロピレン事業 (11/05/06)
2011/5/10
中国【石炭】

神華集団の年産50万トン石炭系オレフィンプラントはポリプロピレン製品の生産に成功し、これにより、世界最大の石炭系プロピレン事業が試験生産段階に進んだ。

 中国は2003年に米国を抜いて世界最大のポリプロピレン市場になった。近年、中国のポリプロピレン生産規模は年々拡大しており、需要も急拡大しているが、これまで中国で生産されてきたポリプロピレンのほとんどは原油由来であり、このことは、「石炭が豊かで石油と天然ガスが乏しい」という中国の資源状況には適合していない。

 中国の石炭資源の利用価値を高め、化学工業の過度の石油依存を緩和するため、2007年5月、総投資額178億元、年産50万トンの石炭系オレフィンプラントが、第11次5ヵ年規画重点建設プロジェクトとして、神華寧煤集団において着工された。

 この事業は、石炭を原料として年間50万トンのポリプロピレンを生産するとともに、副産物として18.48万トンの混合芳香族オレフィン、4.12万トンの液体燃料、1.38万トンの硫黄を生産するもの。年間生産高は80億元近くに上る。

 同プロジェクトが採用するGSP石炭ガス化プラントとMTPメタノール系ポリプロピレンプラントの工業化応用は世界初になる。

 (中国石油新聞中心 5月6日)