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【電力】

特高圧送電網の背後に利益をめぐる争いも(11/06/23)
2011/6/30
中国【電力】

 電力消費地の電力不足の一方で、電力が余っても送電できず電力が地元にたまった状態にある電力生産地区が増えている。特高圧送電線の建設はその解決の道になるが、華東電網公司の関係者の一人によると、特高圧交流プロジェクトの投資は莫大であり、「3縦3横」の特高圧送電線の投資総額は5,000億元を超える。これは三峡プロジェクト2件分に当たる。「500kV送電線と比べた経済性について検討する必要がある。ロシア、日本、米国はみな特高圧送電線の建設を止めた。特高圧の建設を進めているのは中国だけ」と同関係者は言う。

 同関係者によると、500kV超高圧送電線は比較的優れた送電線であり、「石炭基地の淮南から500kVの送電線を建設して上海まで電力を送ることが出来る。浙江省の電力はタイトだが、福建省には余裕がある。500kVの送電線を建設することで両省の相互補完を実現できる」。また、三華(華北・華東・華中)地区の電力網の関係者によると、交流特高圧によって三華地区の送電網をつなげて統一的に運転する独立電力網にした場合、電力網の安全に影響し、広範囲の停電事故のリスクが大きくなる。

 某電力専門家は、「国家電網が特高圧を推進するのは、全国の独占を強化し、全国に一つのネットワークを形成するため。しかし、これは、2002年の国務院『五号文書』で確定した区域電力網を発展させる目標に明らかに反している」と指摘する。国家レベルでも特高圧プロジェクトに対する許認可が慎重になっており、現時点で検収試験にパスしたのは、晋(山西)東南−南陽−荊門の1000kV特高圧実験プロジェクトだけである。国家電網公司発展企画部の関係者は、特高圧プロジェクトの審査には極めて長い時間がかかり、3〜4年では承認されないと指摘する。

(中国経営網 6月23日)