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中国
【電力】

中国科学院院士・潘家錚「中国は特高圧送電線を発展させなければならない」 (11/07/01)
2011/7/7
中国【電力】

 中国は領域が広大であり、エネルギーの分布は均等でなく、各地区の経済発展状況には見合っていないため、長距離の輸送が必要である。中国が送電技術の向上を迫られるのはこうした客観情勢による。中国は特高圧送電の中心的な難題を多数克服し、世界の送変電技術の要所を押さえている。中国の高圧送変電設備の製造レベルは大幅に上昇した。完成済みの特高圧交流モデルプロジェクトにおいて設備の国産化率は90%に達している。直流モデルプロジェクトの国産化率は67%になる。

 第12次5ヵ年規画期は特高圧技術が全面的に向上する重要な時期に当たり、その影響は深遠であり、意義は重大である。中国の特高圧技術はすでに大きな成果を上げているが、解決を急がなければならない課題もある。とりわけ特高圧交流設備の中には依然海外から調達しなければならない部品もある。しかし、国の支援や科学研究の導き、プロジェクトの推進によって特高圧設備の完全国産化は実現できると考えられる。

 総じて言えば、特高圧技術の打開が波及作用を発揮し、一群の産業のグレードアップや科学技術の飛躍に及ぼすことが出来る。その意義と影響は高度に重視するに値する。

(亮報 7月1日)