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【石油・天然ガス】

今年のロシアの対中石油輸出は10%減 (2007/11/14)
2007/11/26
中国【石油・天然ガス】

中国にとって最も重要なエネルギー輸入先であるロシアの対中エネルギー輸出は、今年縮小している。駐中国ロシア通商代表チプラコフは昨日、ロシアの今年の対中石油輸出は前年比10%の減少になることを明らかにした。国際油価の高騰が両国間の従来の価格メカニズムにとってチャレンジになっている。

 「決定的要因は価格と経済収益だ」とチプラコフは輸出減少の原因を説明するとともに、両国企業間の交渉によって相当程度決まると表明した。事実、国際油価が1バレル100ドルの大台に迫っている中、ロシアのエネルギー企業はますます強気な姿勢で交渉に臨むようになった。

 ロシアは世界最大のエネルギー輸出国の1つであり、中国は世界最大のエネルギー輸入国の1つである。2004年のロシアの対中石油輸出は570万トン、2005年は760万トン、2006年は1,030万トンであった。現在、ロシアからの輸入原油は中国の石油総輸入量の約8%を占めている。

 しかし、今年に入ってから、国際石油価格の大きな変動によって、両国が安定的な長期契約に調印することはますます困難になっている。チプラコフによると、中露両国は、この問題につき全面的に交渉を展開して、来年の中露石油貿易の健全な発展を確保することで共通認識に達している。

 なお、両国はシベリア及び極東地区から中国東北へ石油パイプラインについて協議を続けてきたが、この件について、チプラコフは、石油輸出価格など「ゲームのルール」を明確にしない限り、この計画が実質的な進展を遂げることは難しいと表明した。

 (中国油気管道網 11月14日)