新華社7月19日午後北京電によると、国家気候変動・省エネ排出削減工作指導小組の組長でもある温家宝首相が招集、主宰した国家気候変動・省エネ・排出削減工作指導小組会議は、第12次５ヵ年規画省エネ・排出削減総合工作方案及び省エネ目標分担案、主要汚染物排出総量規制計画案を審議して原則同意するとともに、関連作業の検討と配置を行なった。

　同会議は、引き続き省エネ・排出削減を構造調整、内需拡大、発展促進の重要な手立てとしつつ、対策を一層強化し、所期の成果を上げるよう努力しなければならないと強調した。

（1）重点分野の省エネ・排出削減を推進する。工業の省エネについては、先進生産能力によって老朽化生産能力を淘汰することに重点を置く。交通の省エネについては、公共交通の発展と多種の輸送方式の最適な運用を重視する。建築の省エネについては、既存建築の合理的な改築、グリーン建築の発展強化、スマート建築を進め、エネルギー、土地、水、材料を最大限節約しなければならない。生活の省エネは、経済的で効率的な省エネ製品の普及を推進し、省エネ・環境保護型の消費モデルと生活様式を育成する。

（2）産業構造の調整と最適化をより一層進める。現代的産業体系を発展させ、第三次産業と戦略的新興産業の発展を奨励する。ハイテクを運用して在来型産業の改良を進める。エネルギーの生産並びに利用方式の変革を推進し、安全で安定的で経済的でクリーンな現代的エネルギー産業体系を構築する。

（3）省エネ・排出削減重点プロジェクトを実施する。省エネ重点プロジェクト、環境管理重点プロジェクト、循環経済重点プロジェクトを強力かつ適正に進める。

（4）先進技術の使用を広げる。省エネ・排出削減技術の選定、評価及び普及の仕組みを確立し、国外先進技術の導入、消化、吸収を積極的に進め、技術の開発、デモンストレーション並びに普及応用を加速する。エネルギー利用効率を効果的に高め、汚染排出を削減する。

（5）省エネ・排出削減管理を強化する。省エネ評価審査制度を完備し、エネルギー消費設備の国家標準を制定、執行する。企業が省エネ計量、省エネ台帳及び省エネ統計制度を確立するよう奨励する。電力需要側管理、エネルギー効率表記、政府省エネ調達等の管理方式を実施する。

（6）省エネ・排出削減の長期有効の仕組みを完備する。優遇課税政策を実施に移し、資源税と環境税の改革を推進する。輸出関税を調整して、エネルギー多消費・高排出製品の輸出を抑制する。

　（経済参考報 7月20日）