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【原子力】

中国が1、2年中は新規原子力発電事業の許認可を行なわない可能性も (11/08/15)
2011/8/15
中国【原子力】

 先日開かれた中国クリーン電力フォーラムにおいて、国家核電技術公司の沈文権高級工程師は、中国が1、2年中は新規原子力発電事業の許認可を行なわない可能性があるとしつつ、中国の原子力発電発展の方針は不変であると表明した。

 一方、中国核エネルギー産業協会研究開発部の鄭玉輝主任は、1年以内に新規原子力発電事業の許認可が再開されるとの楽観的な見方を示した。

 いずれにせよ、原子力発電事業の許認可がいつ再開されるかは依然不透明であるが、中国の原子力発電発展の方針は不変であり、また、原子力発電所の安全基準は大幅に引き上げられることになる。

 沈文権氏は個人的な考えとして、「新たな事業の許認可を行なわないこの1、2年を、原子力発電の最適化と改良を進める好機とすべき。1、2年の最適化の時期の後は、第三世代安全基準に従って建設を進めるべきだ」と述べた。また、第三世代原子力発電所の工期を5年から4年に圧縮することが可能であり、したがって本来10年で建設する目標を8年で達成することも可能であるので、1、2年の最適化の期間によって所定の2020年の発展目標達成に影響が及ぶことはないと述べた。

 さらに、沈文権氏は、「新規事業の許認可は一時停止されているが、建設中の原子力発電所については本来の計画通りに進められている。建設中の原子力発電設備容量は3,079万kW、年間固定資産投資は700億元超に上る。2015年には中国の原子力発電設備容量は4,000万kWを超えるだろう」と述べた。

 (中国能源網 8月15日)