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【石油・天然ガス】

中国が石油戦略備蓄を加速 (11/08/16)
2011/8/24
中国【石油・天然ガス】

 消息筋によると、第2期国家石油戦略備蓄基地の建設が加速されており、8つの備蓄基地は2012年末までに注油を完了する。

 中国政府が石油備蓄基地の建設を急いでいる背景には、中国の石油対外依存度が過去最高の55.2%に達したことがある。中国政府は、広東省の湛江及び恵州,甘粛省の蘭州、江蘇省の金壇、遼寧省の錦州、天津市、新疆自治区の独山子及び鄯善の8つの備蓄基地の注油を2012年末までに完了するよう求めている。

 計画によると、第2期備蓄基地が完成すると、中国の戦略石油備蓄は2.74億バレルに達する。なお、2010年末時点の戦略石油備蓄は1.78億バレル、商業備蓄は1.68億バレル。

 中国石化連合会の関係者によると、中国の完成済みの備蓄基地によって36日分の需要を賄うことが出来る。また、第3期備蓄プロジェクトも計画中であり、2020年にはすべて完成して、中国の備蓄能力は約8,500万トンに達する。これは石油純輸入量の90日分に相当し、IEAの規定する戦略石油備蓄の「標準ライン」でもある。

 (中国石化新聞網 8月16日)